Stack Overflow調査:AIコーディングツール利用率80%も信頼度は29%に低下
開発者コミュニティの中心的存在であるStack Overflowが2025年に実施した大規模調査で、興味深い結果が明らかになりました。49,000人のプロフェッショナル開発者を対象とした調査によると、5人中4人(80%)の開発者がAIツールを使用している一方で、AIの精度への信頼度は前年の40%から29%まで低下しているのです。この記事では、技術ニュースメディア Ars Technica の記事「Developer survey shows trust in AI coding tools is falling as usage rises」をもとに、この矛盾する現象の背景を探っていきます。
- Stack Overflowが49,000人の開発者を調査した2025年の最新データ
- 80%の開発者がAIツールを使用するも信頼度は29%まで低下
- 45%が「ほぼ正しいが完全ではない」AIソリューションに不満
- 72%が「vibe coding」は専門的な仕事の一部ではないと回答
- 開発者の3分の1以上がAI関連問題でStack Overflowを訪問
Stack Overflow調査の詳細データ
今回の調査は、開発者向けQ&Aサイトとして世界最大級のStack Overflowが実施したもので、その規模と信頼性は非常に高いものです。調査結果で最も印象的だったのは、利用率と信頼度の大きなギャップでした。
具体的には、2025年時点で5人中4人(80%)の開発者がワークフローでAIツールを使用している一方、AIの精度への信頼度は前年の40%から29%へと11ポイントも低下しています。これって、使えば使うほど限界が見えてくるということなんでしょうね。私も最初はAIツールに期待していましたが、実際に使ってみると「あれ?」と思うことが多くて、この結果には納得してしまいます。
最大の不満は「ほぼ正しいが完全ではない」AIソリューション
調査で開発者に「AIツールの最大の不満は何か」と質問したところ、45%が「ほぼ正しいが完全ではない」AIソリューションと回答しました。これが単一の問題として最も多い回答だったのです。
この問題が厄介なのは、明らかに間違っているコードと違って、一見正しく見えるため見落としやすく、後から発見されるバグや問題の原因となることです。特に経験の浅い開発者にとっては、AIツールへの過度な信頼が逆に危険な状況を生み出してしまうんですね。
実際、調査では開発者の3分の1以上が、AI関連の問題を解決するためにStack Overflowを訪問していると報告されています。つまり、AIが提案したコードで問題が発生し、結局人間のコミュニティに助けを求めているということです。皮肉な話ですが、これが現実なんですね。
「vibe coding」は専門的な仕事ではない?
調査では興味深い結果も出ています。72%の開発者が「vibe coding(雰囲気コーディング)」は専門的な仕事の一部ではないと回答したのです。「vibe coding」とは、AIに「なんとなくこんな感じのものを作って」と曖昧な指示を出し、AIが出力する提案をそのまま受け入れて、深く検証せずにコーディングを進める手法のことを指します。
この結果は、多くの開発者がAIツールを使いながらも、その出力に対して慎重な姿勢を保っていることを示しています。信頼性に不安があるため、本格的な開発業務では使えないと判断しているわけですね。あなたはどう思いますか?AIの提案をそのまま使うことに抵抗を感じることはありませんか?
それでもAIツールを使い続ける理由
信頼度が低下しているにも関わらず、なぜ80%もの開発者がAIツールを使い続けているのでしょうか?元記事では、その理由として以下の点が挙げられています:
- 管理者からの使用推奨(場合によっては強制)
- 適切に使えば明らかに有用だから
- 学習支援ツールとしての価値
- 新しい言語やフレームワークを学ぶ際の摩擦軽減
重要なのは、AIツールを「ペアプログラミングのパートナー」として捉え、提案されたコードをそのまま受け入れるのではなく、批判的に検討する姿勢だということです。GitHub CopilotやCursorなどのツールは、タブキーを押してそのまま受け入れるものではなく、出発点として活用すべきなんですね。
今後のAIコーディングツールに求められること
この調査結果を受けて、Stack OverflowのChief Product and Technology OfficerであるJody Bailey氏は、「AIツールリテラシーの拡大と、これらのツールを含むワークフローに特有の問題を解決するコミュニティディスカッションの促進」にリソースを投入する計画を発表しています。
個人的には、AIツールの進化だけでなく、開発者側の使い方の成熟も重要だと思います。「ほぼ正しいが完全ではない」という問題は、予測技術の本質的な特性である以上、完全に解決されることはないでしょう。だからこそ、私たち開発者がAIとの適切な付き合い方を学ぶことが大切なんです。
あなたの開発現場では、AIツールをどのように活用していますか?信頼度の低下を感じることはありますか?ぜひコメントで教えてくださいね。
今回紹介した「Developer survey shows trust in AI coding tools is falling as usage rises」の記事は、AIツールと開発者の関係性について深く考えさせられる内容でした。興味のある方はぜひ元記事もチェックしてみてください。



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