深海でも分解する新エコプラスチック「LAHB」が登場!未来を変えるその実力とは
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この記事のポイント
- 新しい生分解性プラスチック「LAHB」は深海の過酷な環境でも分解される
- 通常のプラスチックは深海で数十年分解されず残るが、LAHBはそれを解決
- 水深855メートルでの詳細な実験結果も明らかに
- 元論文の信頼性を踏まえた考察と個人的な驚きも紹介
深海という過酷な環境でも、微生物によって分解されるプラスチックは世界初と言える存在です。
目次
はじめに:深海のごみ問題と新素材の必要性
最近、プラスチック問題についてよく話題になりますよね。レジ袋有料化や紙ストローへの切り替えなど、日本でも身近な変化がたくさんあります。でも、私が一番驚いたのは「深海」にまでプラスチックが流れつき、そこで数十年も分解されずに残るという現実です。たとえば、東京タワー2本分以上もの水深にあたる場所でも、プラスチックのごみが埋もれているんだとか。この頑固なプラスチックの問題を解決するために、新しい素材が必要とされていたのです。
LAHBとは何か?従来プラスチックとの違い
今回ご紹介する「LAHB」は、正式名称を「poly(D-lactide-co-3-hydroxybutyrate)」といい、乳酸と3-ヒドロキシ酪酸を組み合わせた生分解性のプラスチックです。乳酸はヨーグルトの発酵などでも出てくる成分なので、どこか親しみがありますよね。従来のプラスチック(たとえばペットボトルやレジ袋)は、海や土壌で数十年、長いと100年以上もそのままの形で残ってしまうことがあるんです。しかし、LAHBは「微生物によって短期間で分解される」という点が革新的なんです。
深海で実験!LAHBの生分解テスト
ここが最も驚きポイントです。2025年の研究グループは、LAHBフィルムのサンプルを、水深855メートル(東京タワー約2.5本分!)の深海に沈めるという、まさに本気の実験を行いました。通常のプラスチックは深海でほとんど形が変わりませんが、LAHBに関しては時間とともに分解が進行していたというから正直驚きました。
さらに興味深いのは、深海の「約87気圧」「低温」「光の届かない暗闇」という環境でも、LAHBは微生物のコミュニティ(プラスチスフェア)によって分解が進んだ、という点です。
この結果、LAHBは理論上、海洋ごみ削減にかなり期待できることが証明されました。
具体的な実験結果と私の驚き
実際の実験では、LAHBフィルムの表面に濃密なバイオフィルム(微生物のコミュニティ)が形成され、特に「Gammaproteobacteria」という細菌群が豊富に存在し、活発に働いていることが分かりました。通常プラスチックではこのような活発な微生物活動は見られないとのことです。研究チームは、37種類の微生物ゲノムを特定し、その中でも3種類のGammaproteobacteria が「PHB depolymerase」という分解酵素を大量に持っていることを発見。これがLAHB分解の鍵となる酵素だったんです。
しかも、深海の環境って人間なら絶対に長く生きていられないほど厳しいんです。「明かりが届かない闇」「水圧は約87倍」「極低温」という、ほぼ地球の宇宙空間みたいなところですよ。
そんな過酷な環境でも、微生物たちが連携してLAHBを分解していく姿には、自然の力強さを感じました。
今後の期待と課題
このLAHBは、今後ペットボトルや梱包パックなど幅広い用途に展開される可能性があります。もし日本で大手メーカーが導入すれば、コンビニやスーパーのプラスチック製品がガラッと変わる日が来るかもしれませんね!ただ、大量生産コストや強度、安全性など、まだクリアすべき課題も多いようです。
でも、「深海でも微生物によって自然に分解されるプラスチック」という発想は本当に画期的で、これからの環境問題解決の大きな武器になる可能性大です!
特に注目したいのは、この研究が「プラスチスフェア」という概念を使って、微生物のコミュニティ全体でプラスチックを分解するメカニズムを明らかにしたこと。これは今後の生分解性プラスチック開発にとって重要な知見になりそうです。
あなたも、この研究結果を知って、普段使っているプラスチック製品について改めて考えるきっかけになりませんか?
参考文献・元記事情報
本記事は『Unveiling deep-sea biodegradation of microbially produced lactate-based polyester (LAHB) via plastisphere metagenomics and metatranscriptomics』(Polymer Degradation and Stability, Volume 240, October 2025)を参考に執筆しました。科学技術の進歩で、環境問題にも新しい光が見えてきたこと、本当に希望が持てますね。



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