孤独よりも「退屈」がSNS依存を引き起こす?新たな科学的発見に驚き

SNS依存と退屈の科学的関係とは?新研究解説 科学研究
孤独よりも「退屈」こそがSNS依存症を引き起こすリスク。最新研究を具体的データとともに日本人向けに解説します。

孤独よりも「退屈」がSNS依存を引き起こす?新たな科学的発見に驚き

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はじめに:なぜSNS依存が問題なのか

SNSはもはや生活インフラの一部になりましたよね。でも最近「SNSをやめたいのにやめられない」「通知が気になって勉強や仕事に集中できない」といった話をよく耳にします。こうした状況が続くと、「SNS依存症(SNS addiction)」と呼ばれる状態になることも。ちなみにSNS依存症とは、LINEやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSを使いすぎて日常生活や人間関係、勉強・仕事に支障が出る状態を指します。

最新研究:孤独とSNS依存の意外な関係

今回紹介するのは『Bored individuals are more likely to develop social media addiction』という2025年7月掲載の海外研究記事です。
この研究では、トルコのサカリヤに住む247人の成人(平均年齢26歳、75%が女性、51%が未婚)を対象に、SNS依存傾向と「孤独」「退屈」その他心理的要因の関係性を調査しました。
特に驚いたのは、「孤独は他の要因をコントロールした場合、SNS依存の直接要因ではなかった」という結果です。最初の分析では孤独もSNS依存と関連していたのですが、他の心理的要因を統計的にコントロールすると、その関連性が消えてしまったんです。多くの人が抱く「孤独な人ほどSNSにハマりやすい」という先入観とは違う、予想外の事実ですよね。

注目すべきは「退屈」と「マキャベリズム」だった!

それでは何がSNS依存と関係していたのか。答えは……「退屈」と「マキャベリズム」でした!「退屈」については想像しやすいですよね。日常生活に退屈さを感じる人ほど、SNS依存度が高くなる傾向が明確に認められました。でも「マキャベリズム」って聞き慣れない言葉ですよね?

マキャベリズムとは、他人を操作したり欺いたりする傾向のある性格特性のことです。「目的のためなら手段を選ばない」「人を利用することに罪悪感を感じない」といった特徴があります。なぜこうした性格の人がSNS依存になりやすいのか、とても興味深い発見です。

この研究では、ナルシシズム(自己愛)、精神病質、サディズムといった他の「ダークな性格特性」も調べられましたが、統計的にコントロールした結果、SNS依存と関連していたのは退屈とマキャベリズムだけでした。
研究者たちは「ダークテトラッド特性の中では、マキャベリズムとサディズムが、状況的要因の中では退屈がSNS依存を有意に予測した」と結論づけています。あなたも「退屈なときについスマホを触ってしまう」という経験、ありませんか?

この研究結果をどう受け止めるべき?

この研究結果はとても興味深いのですが、いくつか注意すべき点があります。まず、この研究はトルコの単一地域で行われたもので、研究者自身も「他の文化圏では結果が異なる可能性がある」と述べています。日本とトルコでは文化的背景が大きく異なるので、同じ結果が得られるかは分からないんです。

また、この研究からは因果関係は推論できません。「退屈だからSNS依存になる」のか、「SNS依存だから退屈を感じやすくなる」のか、それとも両方に影響する別の要因があるのか、この研究だけでは判断できないということです。

それでも、「孤独よりも退屈の方がSNS依存と関連している」という発見は、私たちの日常生活を見直すきっかけになりそうです。忙しすぎるのも問題ですが、退屈すぎるのも問題なのかもしれませんね。

まとめ:研究の限界と今後の課題

この研究は、SNS依存について新しい視点を提供してくれました。「孤独=SNS依存」という単純な図式ではなく、「退屈」や「マキャベリズム」といった要因が重要だという発見は、とても興味深いものです。ただし、この研究はトルコの特定地域での調査であり、文化的な違いや因果関係の問題など、まだ解明すべき課題も多くあります。日本でも同様の研究が行われれば、より確実なことが言えるようになるでしょう。

それでも、日々を少しでも充実させる工夫(趣味や友人との会話、新しいことへの挑戦など)が、SNS依存の予防につながる可能性は十分にありそうです。あなたは普段、どんなときにSNSを見てしまいますか?

参考文献・出典

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