ドリームワークス、AIによる映画学習に法的警告『バッドガイズ2』のエンドクレジットで明示

ドリームワークスがAI学習利用禁止を明記 テクノロジートレンド
映画『バッドガイズ2』エンドクレジットにAI学習利用禁止の法的警告を掲載。EU指令言及で「spawning」防止。業界でAI対応が分かれる中での注目の動き。

はじめに

映画ファンやテクノロジーに興味のある方なら、最近のドリームワークスによる動きには驚かれたかもしれません。2025年8月1日公開のアニメ映画『バッドガイズ2』のエンドクレジット(映画の最後に流れる部分)に、AIプログラムの学習に本作を使用しないよう明確な警告が記されているのです。しかも、もし違反すれば法的措置を取る可能性もあると示しています。今回はこのドリームワークスの措置について、元記事「Dreamworks is fighting AI as fans find a warning at the end of new animated movie Bad Guys 2 credits, threatening legal action if the film is used to train AI programs」を基に詳しく解説していきます。

私も知りませんでしたが、このような法的警告が映画の中に入るのは注目すべき動きで、これからの映画とAIの関係を考える上で重要な出来事です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事のポイント

  • Twitter user Rendy Jonesが映画『バッドガイズ2』のエンドクレジットでAI利用禁止の警告を発見
  • 警告文にはEU指令への具体的言及を含む詳細な法的文言が記載
  • 「spawning」と呼ばれるAI学習による無断複製を防ぐ目的
  • ドリームワークスはAIによる映画データの不正利用に対して法的措置を検討
  • ファンからは作品保護の取り組みを評価する声が上がっている
  • 一方でIMAX AI映画祭では6000本以上のAI制作映画が提出されるなど業界内で見解が分かれている

ドリームワークスが示したAI学習データ利用禁止の詳細と背景

映画『バッドガイズ2』は、改心した犯罪者たち(Mr. Wolf、Mr. Snake、Mr. Piranha、Mr. Shark、Ms. Tarantula)が主人公の人気アニメ続編です。そのエンドクレジットに、Twitter user Rendy Jonesが発見した注目すべき警告文が掲載されました。

実際の警告文(英語原文):
「All rights in this work are reserved for purposes of laws in all jurisdictions pertaining to data mining or AI training, including but not limited to Article 4(3) of Directive (EU) 2019/790. This work may not be used to train AI」

日本語訳:
「本作品のすべての権利は、データマイニングやAI学習に関するすべての管轄区域の法律の目的のために留保されており、これにはEU指令2019/790の第4条第3項を含むがこれに限定されない。本作品はAIの学習に使用してはならない」

この警告文は、単なる「使用禁止」を超えて、EU指令2019/790の第4条第3項という具体的な法的根拠まで明記している点が特徴的です。

EU指令2019/790とは?
これは「デジタル単一市場における著作権指令」と呼ばれるEUの法律で、インターネット時代の著作権保護を強化するために2019年に制定されました。第4条第3項では、著作権者が明示的に許可しない限り、AIの学習目的であっても著作物を無断使用してはいけないと定めています。簡単に言えば「勝手にAIに学習させちゃダメ」という国際的なルールです。

つまり、「世界中のどこの国の法律に基づいても、この映画を勝手にAI学習に使うことは絶対に許さない」という強いメッセージを送っているのです。

この取り組みの目的は、「spawning」と呼ばれる行為を防ぐことです。これは、AI「アーティスト」が『バッドガイズ2』の映像をAIに学習させて、似たような作品を自動生成し、自分では何も創作せずに利益を得る行為のことです。もしAIアーティストがこのような行為を行った場合、ドリームワークスから重い訴訟を受ける可能性があります。

ファンやクリエイターの反応

この警告に対するファンの反応は非常に好意的です。具体的なコメントとして以下のような声が上がっています:

「正直、よくやった。より多くのクリエイターが自分の作品を保護することについてこれほど明確であるべきだ」

「今後必要な免責事項」

ファンたちは、アニメーションスタジオがアーティストを守るために立ち上がっていることを評価しており、この動きがアニメーターや業界で働く他のクリエイティブな人々にとって前向きな一歩だと捉えています。

業界内での対照的な動き

興味深いことに、この警告が話題になったのと同じ時期に、IMAXがRunwayの第3回年次AI映画祭を開催しており、6000本以上のAI制作映画が提出されました。これは、映画業界全体でAIに対する見解が分かれていることを示しています。

一方では、ドリームワークスのように既存の視覚コンテンツをAIが操作・複製することに対して法的措置で対抗する動きがあり、他方では、AIを活用した新しい映画制作を推進する動きもあるのです。

映画『バッドガイズ2』について

続編となる『バッドガイズ2』では、改心した犯罪者たちが新たな冒険に巻き込まれます。主要キャラクターには以下が含まれます:

  • Mr. Wolf(声:Sam Rockwell)
  • Mr. Snake(声:Marc Maron)
  • Mr. Piranha(声:Anthony Ramos)
  • Mr. Shark(声:Craig Robinson)
  • Ms. Tarantula(声:Awkwafina)

今作では、シリーズ初登場の新キャラクター「Bad Girls」が仕掛ける高リスクな強盗に巻き込まれる展開が描かれます。

この取り組みが示すものと私の感想

この記事を読んで、私が最も印象深く感じたのは、ドリームワークスが単なる「使用禁止」を超えて、具体的な法的根拠(EU指令)まで明記した点です。これは、AI技術の発展に対して映画業界が本格的に法的対応を検討し始めていることを示しています。

また、「spawning」という専門用語を使って、AI学習による無断複製の問題を明確に定義している点も注目に値します。これにより、何が問題なのかがより具体的に理解できるようになりました。

一方で、IMAX AI映画祭のような動きもあることから、業界全体としてはAIとの共存方法を模索している段階なのかもしれません。みなさんはどう思いますか?クリエイターの権利保護とAI技術の発展、どちらも重要な課題ですよね。

まとめ

今回紹介した『Dreamworks is fighting AI as fans find a warning at the end of new animated movie Bad Guys 2 credits, threatening legal action if the film is used to train AI programs』(https://www.gamesradar.com/entertainment/animation-movies/dreamworks-is-fighting-ai-as-fans-find-a-warning-at-the-end-of-new-animated-movie-bad-guys-2-credits-threatening-legal-action-if-the-film-is-used-to-train-ai-programs/)という記事では、映画『バッドガイズ2』のエンドクレジットにAI学習用データとしての利用を禁止する詳細な法的警告が明記されたことを伝えています。

XのユーザーRendy Jonesによって発見されたこの警告は、EU指令への具体的言及を含む法的文言で「spawning」と呼ばれるAI学習による無断複製を防ぐことを目的としています。ファンからは作品保護の取り組みを評価する声が上がっている一方で、業界内ではAI映画祭のような対照的な動きもあり、見解が分かれている状況です。

この動きは、映画業界におけるAIと著作権の関係について重要な議論を提起しており、今後の展開が注目されます。

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