MicrosoftがLibreOffice開発者のアカウントを警告なしで停止、復旧プロセスにも問題
- MicrosoftがLibreOffice開発者Mike KaganskiのMicrosoftアカウントを警告なしで停止
- 開発者の異議申し立ても解決されず、復旧プロセスの不備も明らかに
- 同様の問題を抱える他のユーザーも複数報告されている
- 事件の背景にはLibreOfficeとMicrosoftの既存の緊張関係
- 元記事:『Microsoft bans LibreOffice developer’s account without warning, rejects appeal』
Microsoftが無料オフィスソフトウェア「LibreOffice」の開発者Mike KaganskiのMicrosoftアカウントを突然停止し、その後の復旧プロセスでも問題が発生していることが報告されました。この事件は、アカウント復旧システムの不備とともに、大きな議論を呼んでいます。
事件の詳細な経緯
Mike Kaganskiは先週月曜日、LibreOffice開発者メーリングリストに技術的なメールを送信しようとした際に問題が発生しました。Thunderbirdがエラーメッセージを返し、再試行時にアカウントがブロックされていることが判明。完全にMicrosoftアカウントからログアウトされる状態となりました。
停止理由として表示されたのは「Services Agreement(サービス規約)に違反する活動」でしたが、具体的な違反内容は明示されませんでした。興味深いことに、同じメールをGmailで送信したところ問題なく送信できたことから、メール内容自体に問題があった可能性は低いとみられています。
復旧プロセスで明らかになった問題
Kaganskiが異議申し立てを試みた際、Microsoftの復旧システムに深刻な問題があることが明らかになりました。自動システムが電話番号を求めましたが、入力後に「他の方法を試してください」というエラーが表示され、他の方法は提示されませんでした。
さらに問題だったのは、Microsoftサポートへの連絡方法でした。サポートページには「サインインしてサポートに連絡」というボタンがあり、アカウントにサインインできない人がサポートに連絡するという矛盾した仕組みになっていました。Kaganski自身はこの状況を皮肉を込めて批判しています。
背景と他の類似事例
この事件の背景には、LibreOfficeとMicrosoftの既存の緊張関係があります。最近、LibreOfficeはMicrosoftが意図的に複雑なファイル形式を使用してユーザーをMicrosoft Officeに囲い込み、LibreOfficeのようなオープンソース代替ソフトウェアを阻害していると非難していました。
Kaganskiのケースは孤立した事例ではありません。先月にはRedditユーザーが、30年分の「かけがえのない写真や作業データ」を含むOneDriveアカウントがロックされたと報告しています。このユーザーも異議申し立てを行いましたが、Microsoftから10日後に連絡があり復旧フォームの記入を求められたものの、その後は音沙汰がない状況が続いています。
現在の状況と考察
Kaganskiは最終的に妻のアカウントを使用してサポートに連絡しましたが、Microsoftは彼の詳細な報告を無視し、既に試行済みの手順を再度指示しただけで、チケットを解決済みとして閉じました。現在もアカウントの復旧には至っていません。
この事件は、大手テクノロジー企業のアカウント管理システムと復旧プロセスの問題を浮き彫りにしています。特に開発者やクリエイターにとって、長年蓄積されたデータやアカウントへのアクセスを失うことは深刻な影響をもたらす可能性があります。
今後の展開
この問題は、企業のアカウント管理ポリシーの透明性と、適切な異議申し立てプロセスの重要性について重要な議論を提起しています。特にオープンソースコミュニティと大手テクノロジー企業との関係において、今後どのような対応が取られるかが注目されます。
今回紹介した『Microsoft bans LibreOffice developer’s account without warning, rejects appeal』では、Mike Kaganskiのアカウント停止から復旧試行までの詳細な経緯と、類似する他の事例についても報告されています。



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