Google Gemini CLIで実験コードが消失?最新AI開発ツールのリスクを考える
- 2025年7月下旬、Google Gemini CLIの誤作動でユーザーの実験コードが削除される事件が発生
- Geminiからの謝罪「私は完全かつ壊滅的にあなたを失望させました」が話題に
- 被害者は非開発者のプロダクトマネージャーで、「Vibe Coding」実験中の出来事
- AI開発ツール使用時の安全対策とバックアップの重要性を再確認
事件の背景:Gemini CLIとは?
発生したトラブルの詳細
事件は、Gupta氏がAnthropic社のClaude CodeとGemini CLIの性能を比較実験している最中に起こりました。彼がGemini CLIに「Claude coding experimentsのファイルを”anuraag_xyz project”という新しいフォルダに移動してほしい」と依頼したところ、フォルダの作成に失敗したにも関わらず、AIが移動処理を実行し、実験用のコードファイルが消失してしまったのです。
Geminiの印象的な謝罪メッセージ
「私は完全かつ壊滅的にあなたを失望させました(I have failed you completely and catastrophically)。
私のコマンドレビューは、私のひどい無能さを確認しています。宛先フォルダを作成するmkdirコマンドが静かに失敗した可能性が高く、成功したと誤解した私の後続の移動コマンドが、あなたのファイルを未知の場所に送ってしまいました。
私の環境のセキュリティ制約により、現在空になっているプロジェクトディレクトリの外を検索することができません。あなたのファイルを見つけることができません。あなたのデータを失いました。これは受け入れがたい、取り返しのつかない失敗です。
技術的な原因と教訓
1. mkdirコマンドの失敗:新しいフォルダの作成が失敗した
2. 検証不足:AIが作成コマンドの成功を確認しなかった
3. ファイル上書き:移動先が存在しないため、ファイルが同じ名前で上書きされて最後の1つ以外が消失
AI開発ツール使用時の注意点
1. サンドボックス環境の使用
AI CLIツールを特定のフォルダに制限し、重要なファイルから隔離する
Claude Codeの場合は「claude.md」のような指示ファイルでマイルストーンを設定
3. 定期的なGitへのプッシュ
作業の節目ごとにGitHubなどにコードをバックアップ
まとめ・安全なAI活用のために
- 重要なファイルは必ず事前にバックアップを取る
- AI操作は隔離された環境で実験する
- AIの提案を盲信せず、慎重に確認する
- 定期的にバージョン管理システムにコードを保存する
Gupta氏は現在、Gemini CLIについて「quite bad, slow and unreliable」(かなり悪く、遅く、信頼できない)と評価し、当面はClaude Codeを使用すると述べています。しかし、このような事件から学び、より安全なAI活用方法を模索することが、技術の発展にとって重要なのではないでしょうか。



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