ネアンデルタール人は肉だけ食べていたのか? 驚きの新発見!
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- ネアンデルタール人は「ハイパーカーニボア(超肉食動物)」ではなかった
- ウジ虫も重要な栄養源だった可能性が判明
- 骨の窒素同位体分析による画期的な研究結果
- 人類の食文化を見直すきっかけになるかも
最新の研究内容について
みなさん、ネアンデルタール人と聞くと「狩りが得意な原始人」「お肉ばかり食べていた人類」というイメージが強くないでしょうか?
実は、今までの通説では「ネアンデルタール人はハイパーカーニボア(ほぼ肉しか食べない動物)」と思われていました。でも、2025年7月に発表された最新の研究では、そのイメージがガラッと変わる結果が明らかになりました。
「ネアンデルタール人の高い窒素値は、大量の肉食ではなく、実はウジ虫などの昆虫も栄養源にしていたことで説明できる」
この一文を読んだ時、私も思わず「えっ!? ウジ虫を食べていたの?」と声に出してしまうほど驚きました。
研究で明らかになった具体的データ
特に注目のポイントは以下の通りです。
- ネアンデルタール人の骨には非常に高い窒素15の値が検出され、これまではライオンやオオカミ並みの肉食を示すと考えられていた
- しかし人間は生理学的に体重1kgあたり4g程度のタンパク質しか処理できず、大型肉食動物の2〜4倍のタンパク質摂取は不可能
- 腐敗実験では、ウジ虫の窒素15値が5.4から43.2パーミルという非常に高い値を示した
- 一方、腐敗した筋肉組織の窒素15値は-0.6から7.7パーミルと比較的低い値に留まった
つまり、ウジ虫は窒素の宝庫だったんです。日本の「納豆」や「くさや」のような発酵食品文化とも通じるものがありますね。現代でも世界各地の先住民族の間では、腐った肉に湧いたウジ虫を栄養価の高い美味しい食材として好んで食べる習慣があるそうです。
この発見は何がすごいのか?
この研究の画期的な点は、単に「ウジ虫を食べていた」という発見ではなく、長年の謎だった高い窒素同位体値に科学的な説明を与えたことです。
研究は米国パデュー大学のメラニー・ビーズリー氏らによって行われました。彼女は以前、テネシー大学の法医人類学研究施設(通称「Body Farm」)で法医学研究に従事していた際のデータを活用しました。この施設では、科学研究への献体プログラムにより提供された人体を用いて、法医学的な死後経過時間推定の精度向上を目的とした研究が行われています。ビーズリー氏は34体の献体から腐敗過程での窒素同位体値の変化を測定し、さらに3つのハエ科から389匹のウジ虫サンプルを採取して緻密な分析を行いました。
つまり、ネアンデルタール人は私たちが思っていたほど大量の新鮮な肉を食べていたわけではなく、むしろ保存した肉とそこに湧くウジ虫を上手に活用していた可能性が高いということなんです。
私の驚きと感想
正直、私もずっと「ネアンデルタール人=お肉しか食べてない」と思い込んでいました。ですが今回の研究で「意外と賢い食材活用をしていたのかも」と感じました。
一番印象的だったのは、単なるサバイバル食としてではなく、ウジ虫が「脂肪とタンパク質が豊富で、簡単に大量採取できる優秀な食材」として積極的に利用されていたという点です。現代日本でも地方ではイナゴや蜂の子を食べる習慣がまだ残っているので、ちょっと親近感も湧きました。
あなたも、今度スーパーで肉を買うとき、「ネアンデルタール人だったら、この肉にウジ虫が湧くまで待ったのかな?」なんて想像してみませんか?ちょっと食欲は失せるかもしれませんが…(笑)
参考記事・出典
今回取り上げたのは、イギリスの有力紙『Neanderthals were not ‘hypercarnivores’ and feasted on maggots』(The Guardian, 2025年7月25日掲載)です。
原論文は科学誌Science Advances(2025年7月25日号)に掲載されており、研究の詳細な方法論やデータも公開されています。
ネアンデルタール人のイメージが一新される、まさに「知のアップデート」でした。あなたも今日から自分の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?(ウジ虫は…さすがにおすすめしませんが!)



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